関門航路の見学会を開催をしました!

2024年8月22日~23日に開催されたThe 17th KMK Joint Seminar on Civil Engineeringのテクニカルツアーにて、九州地方整備局 関門航路事務所のみなさまのご協力のもと、関門航路の見学をさせていただきました。

小型船も含めると一日に1000隻近くの船が行き来する関門海峡。とても狭く、曲がりくねっていて、流れが早いこと、1日で4回も流れの向きが変わることから航行の難所となっています。
この関門海峡を安全かつ最大限の機能を発揮するための工事や調査をしているのが、国土交通省九州地方整備局・関門航路事務所みなさんです。6隻の機能の異なる船を使って、自動化やビーム測量など最新の技術を駆使しながら、航路の調査や工事、監視などをしています。

今回は、海の底の砂を移動させることで、より大きな船が安全に行き来できるようにする工事(浚渫工事)の現場を見学させていただきました。航路の中は停まって工事をすると他の船の邪魔になってしまうので、移動しながら砂を吸い上げる工事を24時間体制でしているとのことです。

九工大の学生メンバーはあみかぜ号に乗船させていただきました

関門航路事務所の方から浚渫工事ついての説明をうけています


【インタビュー 先輩に聞きました!!】

今回見学会にご協力いただいた、九州地方整備局 関門航路事務所所長の樋口晃さんにお話を伺いました。

九州地方整備局 関門航路事務所 所長樋口晃さん

土木の仕事の魅力は?
机に向かっているだけじゃなく、現場に出る楽しみがあります。そして、やはり、自分が携わったものが実際に出来上がるという楽しみがある。例えば、私は北九州の若戸トンネルの設計の仕事の経験がありますが、想定外のこともありながら長い時間がかかっても、いまこのように皆さんに使っていただいているということはとてもうれしいし、ありがたいことだと思います。このような大きな仕事ができるというのが、土木のやりがいだと思います。

どんな人がこの仕事に向いている?
現場でのさまざまな人との調整も仕事の一部なので、大変な時もありますが、そんな時でも気持ちを切り替えて前向きに取り組める人がいいと思います。大きなモノづくりの喜び、出来上がったときの達成感は、どんな大変さにも勝るものだと感じています。多くの人の生活を支えている土木のモノづくりをしていきたい人はぜひ、港湾関係にも興味を持っていただけたらと思います。

学生時代に頑張ってほしいことは?
やはり、勉強が大事と思います。社会人になっても、勉強は続いていきます。どんな知識が必要になるかは、その時にならないとわからない。その時に、やはり学生の頃に幅広くいろんなことを学んでおくと全然違うと思います。学生の皆さんには、勉強も遊びも、しっかり取り組んでほしいです。

 

土木の技術者のみなさんのおかげで、海の交通の安全が保たれている、普段の景色がちょっと違って見えてきそうです。
大変貴重な経験をいただきました。国土交通省九州地方整備局 北九州港湾・空港整備事務所および関門航路事務所のみなさま、ありがとうございました。

九州地方整備局 関門航路事務所のみなさまと

掲載:須藤朋美・高井俊和・廣岡明彦